秋の高知は、「買って、つくって、食べる」が楽しい
高知の秋の味といえば、戻りガツオです。一般的には、秋にかけて、南へ戻る途中のカツオが脂をのせて水揚げされるとされています。春の初ガツオのさっぱりとした味わいとはまた違い、秋のカツオはしっとりとした旨みが持ち味といわれます。
高知市には、日曜市のように、地元の野菜や果物、加工品が並ぶ市があり、これも旅の楽しみのひとつです。市で見つけたものを、その日のうちに自分の手で料理してみる。そんな滞在ができるのは、台所のある宿ならではです。
どちらも高知の秋の味わい方です。
一棟貸しの台所が、旅の主役になる
ホテルの客室では、買ってきた魚や野菜を持ち帰っても、調理する場所がありません。一棟貸しなら、台所と食卓が自分たちだけのものになります。家族連れなら、子どもの食事のペースに合わせて落ち着いて食べられます。グループなら、市で買ったものをみんなで囲むことが、そのまま夜の過ごし方になります。LifeStyleHotel ichi が大切にしてきた「まちに暮らすように泊まる」という考え方は、こうした場面にこそ表れると感じています。
宿をつくる側が考えておきたいこと
空き家を宿にする際、台所は「あるかどうか」だけでなく「使いやすいかどうか」が大切です。冷蔵庫の大きさ、まな板や包丁、食器や調理器具の数、換気やにおいへの配慮、生ゴミの出し方のご案内など、細かな点が滞在の満足度につながります。とくに魚料理を楽しむ宿では、においがこもりにくい動線と、ゴミ出しのルールをわかりやすく伝えておくことが、お客様にも近隣の方々にも優しい運営につながります。
食は、宿を選ぶ理由にもなります。地域の旬を楽しめる環境を整えることは、設備の話であると同時に、その宿の個性をつくる作業でもあります。私たちは、空き家ごとの間取りや立地にあわせて、その家らしい「食の過ごし方」を一緒に考えていきます。
コラム